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慧海の歩いた道を辿る ②

河口慧海は仏陀の真の教えを極めるべく、サンスクリット語(仏教の教えを記す古代インドの文章語)の原典を求め、チベット入国の準備として、1897年からインドのダージリンでチベット語の習得と仏教徒としての修行を3年間行っています。
当時、ダージリンから直接北に抜ければ、すぐにチベットに入国出来ました。しかし、鎖国中のチベットは厳重に国境を封鎖しており、密入国やそれを支援した人は皆死刑に処せられていました。
慧海はチベットへ抜ける間道を調べ、ダージリンから入国することをあきらめ、ネパールから密入国することにしたのです。
カトマンズからポカラへ出て、カリガンダキを遡り、ツァーラン村でさらに修行をしながら間道を探ります。
ムスタンを北に抜けチベットへ入ろうとしましたが、ここもチベット軍の警備が厳しく、密入国は不可能と判断しました。
慧海はこの時点で、さらに西にあるトルポ(ドルポ)からヒマラヤ越えを決行することを決断したのです。
「チベット旅行記」に掲載された地図を示します。

                                      和田 豊司 記

関東支部・忘年懇親山行顛末記

12月23日(祝)、丹沢・大山を軽く歩いて、麓で「豆腐料理で乾杯!」という計画を会員に案内したところ、参加の連絡があったのは下村・加藤・今成・山火・河野・東口・宮川諸兄と伊東の8名でした。
支部の常連だけということになってしまいました。
新しいメンバーの参加を期待しての計画でしたので、企画した河野君から連絡があり、急遽都内での懇親会に変更となりました。
山火君が体調を崩してドタキャンとなったのは残念でしたが、大阪から高君が仕事の合間をぬって参加してくれたので、話題が広がりました。
まずはオーバー60歳の面々の体調報告では、胃の具合が快復したと思ったら手首を痛めらた下村先輩から始まって、ギックリ腰の河野君までで終了しました。
遠来の高君に阪神支部の活動状況を訊ねたり、鳩峰の話しになったり岳沢の話しになったり・・・。
「会合のメンバーはどうしていつも同じなのか」、「総会には若い人たちが参加しないのか」、といった問題を論議しますが、話はいつしか昔の話題に戻ってしまっていました。
気が付けば、こうした話題や雰囲気が敬遠されていることもあるのでしょう。
雰囲気は下の写真からご想像ください。



まず、今秋の総会では、参加してみたくなる「総会」の開催にトライしました。
来年度はその継続などによって、会費に見合ったOB会作りというのも課題ではないかと考えます。
ご意見をお聞かせください。
               2004.12.26
                            関東支部長 伊東 正好

慧海の歩いた道を辿る ①

河口慧海は1900年(明治33年)6月12日、当時厳しい鎖国下にあったチベットの聖都ラサへ向けて、ネパールヒマラヤ・ダウラギリ峰の東を流れるカリガンダキ(河)のほとりにあるマルファ村を出発しています。
当時宿泊したアダム・ナリン氏の家が《河口慧海記念館》として保存されています。

この村へは、1970年秋のDACダウラギリ登山隊に参加し、登頂に成功した折の帰途、訪れたことがあります。
立ち寄った小学校に、日本の児童から送られた絵が貼ってあり、当時、「こんな奥地まで」と思ったものでしたが、現在は日本のNGOによるリンゴ園があって、たわわに実をつけていました。
村の商店では、アップル・パイやリンゴ・ブランデーも売られています。
私たちはジョムソンを経て、蕎麦の花が真っ盛りのダンガルゾンという村に泊まりました。

ダンガルゾンからは、慧海がムカラ坂と呼んだ崖道や「高雪峰が剣を並べた如く」と表現した急峻な峰の斜面を縫うように上がっていきます。
                           1970年 大院工 卒   和田 豊司
                            e-meil : toyoji@kit.hi-ho.ne.jp
(「活動してます」との折り合いがつかず、この欄に寄稿させていただきました。JAC関西支部・西チベット学術登山隊に参加しての記録です。何回続くか未定ですが、頑張ってみます。)

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Author:dacob
同志社大学山岳会は同志社大学体育会山岳部のOB会です。

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