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鹿島槍ヶ岳~爺ガ岳東尾根往復~

3/21~24に、冬山ファイナル合宿で、鹿島槍に登ってきました。メンバーは、遠征に参加予定の4人で、下里(3回)、石川(2回)、小谷(1回)、小林(高3)。
今年の岳人1月号で、冬山スタンダード特集として紹介され、知識の少なかった自分達冬山の新人たちは、ヒマラヤ襞の美しい姿に感動し、ここに行きたい!と、夢見るようになりました。2月の赤岳天狗尾根や甲斐駒黒戸尾根も、そのステップでした。鹿島槍に登るぞ!と決めてから、2か月。ルートの勉強やら、食料/装備の軽量化やらで、極楽スキー旅でほとんど京都にいない中、慌ただしく過ごし、3月の終わりの目まぐるしく天気が変わる中で、晴天を捕まえ、停滞せずに登れたことは、本当に運が良かったです。
技術的には、アイゼンが最も重要で、急な下りや稜線の長いトラバースで幾度か最中雪を踏み抜き、滑落しそうになりました。反省点も盛りだくさんなので、今回は写真にそって概要を紹介します。 4月末に詳細な報告書を載せた2006年度の報告書を郵送しますので、ぜひそちらも参照してください。何かコメントいただけるとうれしいです。
21日は、鹿島山荘に挨拶し計画書を提出、オババの碑あたりで前泊。雪は日陰に残っている程度。
22日は、堰堤の右側からやや整備された急登の道に取り付き1476の支尾根に合流、東尾根を登りきり、途中から強風。白沢天狗尾根と合流する矢沢の頭でブロックを積み、幕営。(6:00発~14:00着)
23日は、快晴。爺が岳中峰を越え、鹿島槍アタック。(7:00発~14:45冷池に帰幕)
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矢沢の頭の撤収 昨夜は強風で風上のブロックが崩れたが、さほど積もらず夜の雪かきは不要だった。右が中峰。
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ノートラック、いやノートレースの爺へのラッセル。朝から重荷にこたえる。スキーで滑ったら底付きなしのパウダー間違いなし・・・くそー滑りてーー!!上部は雪崩層で緊張。間隔を開ける。
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天空への道。これがラッセルの醍醐味。
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爺が岳中峰。 剣、槍、鹿島槍が一望。最高の天気。フォーー!
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どんなもんじゃい!鹿島槍南峰。苦しかった。写真は小谷、小林ペア。石川は風邪気味のためテントキーパー。巨大なせっぴ、大自然への畏怖。
24日は、下山。爺が岳辺りから黒部側は強風。下りでは行きの急登を下りたくなかったので、1331のピークから下山。携帯電波が入らず鹿島山荘に下山連絡しタクシーをよんでいただく。その日のうちに帰京。(6:20冷池~12:30下山)
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モルゲンロードに輝く、ヒマラヤ襞。この景色を見たかった。北峰に東尾根が伸びている。次はバリエーションだ!
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爺が岳東尾根の下山。下りは登りより断然危険なことを再認識。片足がはまって滑落しそうになったこと多数。上部ではロープを1Pfix。
下山後、OB諸兄やコーチからたくさんの助言と激励のメールが入っていた。うきうきと下山報告するとさらに祝福のメール。
『ファイナル合宿成功おめでとう。この先、登山も含め、創造、想像できるということ、経験していることは必ず、自分達の力になる。悩んだ判断、気になることがあれば、各コーチに聞いて自信を高め、修正すればいいんとちゃうかな』(某コーチより。勝手に引用)
皆、お世話になった方ばかり。
感無量。
去年の10月から、冬山経験0の状態からここまで来れて本当によかった。これもOBさんのお力添えがあってのこと。感謝感謝です。これからは次の世代に教えて、積雪期の登山を受け継いで欲しい。経験者がいないというのは本当にしんどい。このような思いをするのは今年限りでいい。雪山には夏山では得られないものがたくさんある。危険と困難を混同せず、知識や体力、経験で実力をつけ、目いっぱい、山で遊ばせてもらったらいい。(涙)
よーし、次は海外遠征だ!

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Author:dacob
同志社大学山岳会は同志社大学体育会山岳部のOB会です。

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